- 2021.06.07
快適性能シミュレーションツール『e-Report』を拡充
「省エネ基準適合結果報告書」を追加し、 省エネ性能の見える化をさらに推進
〜本年4月から始まった住宅の省エネ性能「説明義務化」に対応〜
株式会社LIXIL住宅研究所フィアスホームカンパニーでは、2021年4月から始まった「住宅の省エネ基準適否の説明義務化」に対応し、建築主へ実施している住宅の省エネ性を建築前から示すシミュレーションツール「e-Report」に、「省エネ基準適合結果報告書」を追加し、フィアスホームの特長であるオリジナル高性能パネル物件を対象に省エネ性能の見える化をさらに推進します。 なお、今回の「省エネ基準適合結果報告書」を追加した新たな「e-Report」は、本年4月から導入を開始し、今後全棟を対象に提供していきます。
フィアスホームは、2008年の事業開始当初より、長期優良住宅に適合し環境負荷低減を実現する住宅の供給に取り組んでいます。現在は、高気密・高断熱技術をベースに、風や光などの自然エネルギーを最大限活かすパッシブデザインを両立させることで、時代が求める少ないエネルギー消費でも快適な住まいを提供しています。 政府は「2050年カーボンニュートラル」に向けて、ZEH※1(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及拡大を目指しており、その一環として本年4月から住宅の「省エネ性能説明義務化」が始まりました。 フィアスホームでは、義務化以前から住宅の省エネ性能の見える化に取り組み、設計段階での省エネ効果として、気象データを元にした室温や電力会社プランでの光熱費などをシミュレーションした「e‐Report」を建築主へ提示してきました。今回は、この「e‐Report」を刷新し、「省エネ基準適合結果報告書」を追加します。「省エネ基準適合結果報告書」では、省エネ基準への適合、ZEH要件適合、HERT20※2適合などの可否をわかりやすく記載することで、ZEH要件適合などに関する補助金の申請などを促し、省エネ住宅の普及促進を支援していきます。
フィアスホームでは、断熱性・気密性に優れた躯体性能をベースに、それぞれが独自に、通風・創風・日射遮蔽などのパッシブエネルギーの活用や無駄な電気の使用を抑えるためのHEMSや蓄電池などの提案を行っており、省エネ化と快適な住環境を両立する住まいづくりに取り組んでいます。
●「e-Report」に追加する「省エネ基準適合結果報告書」について
・省エネ性能の説明義務制度とは 建築士は、300m²未満の住宅を設計する際に、建築主に対して省エネ基準への適合性等について書面を交付して説 明することが、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」で義務付けられています。また、建築主は、建て ようとする住宅について、省エネ基準に適合するよう努力義務が同じ法律で課せられています。
※建築主が説明を希望しない旨の意思表明をした場合、建築士から説明は行われません。 <国土交通省発行のパンフレットより引用>
・「省エネ基準適合結果報告書」の事例
〈 省エネ基準に則った報告〉
〈 省エネ基準以外の各種基準・推奨基準に対する達成度〉
※1 ZEH(ゼッチ):ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」のことをいいます。
※2 HEAT20:研究者、住宅・建材生産者団体の有志によって2009年に発足した団体「一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称。またHEAT20は、断熱の新しい基準の総称としても使われています。